この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る、編集かあさんシリーズ。
庭で、街で、部屋で、本棚の前で、
子供たちの遊びを、海よりも広い心で受け止める方法の奮闘記。
2024年10月29日更新
【Archive】編集かあさんコレクション「月日星々」
■遊びのルルルと本のアルバム
遊びにひそむルールとロールとツール。
大人と子どもの間にはいつでも本を挟みたい。
vol.1 新しい十二支を考えた
vol.2 七草粥の遊びと学びvol.3 「なかまはずれ」のすうがく始め
vol.5 雛祭りのQvol.12 ゾウの名前
vol.13 編集かあさん家の感門之盟vol.33 48守バナナと魯山人
vol.35 ゲームの話
vol.40 「ちえなみき」に行ったよ!
vol.41 稲を育てる
番外アルバム
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評~編集かあさんの場合
【ISIS BOOK REVIEW】ノーベル文学賞アニー・エルノー書評「あのこと」を語るための文体編集~編集かあさんの場合
角川武蔵野ミュージアムにて
■センス・オブ・ワンダー
月に、虫に、野菜に驚く瞬間を撮る。
vol.23 トマトの種まき
vol.25 ジャガイモの種子
vol.26 トマトの収穫
vol.29 虫のセンス・オブ・ワンダー
月食(撮影:編集かあさん家の長男)
■子ども編集学校の設計図
イシスがつくる「別」の学校。子ども編集学校のベース・プロフィール・ターゲットをさぐる。
vol.0 “子ども編集学校”誕生秘話
vol.4 教育新聞を読む
vol.6 ウィルスと言語ゲーム
vol.7 桜の目盛り、鹿の地図
vol.9 「深い学び」とオンラインvol.28 言葉が話せなかったころ
vol.32 コロナと子ども
vo.34 オンラインで立ち会う【78感門】
vol.36 タンポポのホップ・ステップ・ジャンプ
vol.37 文字を教えるvol.39 イギリスと鎌倉
vol.42 指さしから言葉へ
vol.45 兄と妹と教科学習
vol.46 「どんどんどん」から国語力vol.54「おおきなかぶ」の舞台裏
★子ども編集学校と当連載について言及された
松岡正剛・千夜千冊1816夜『心とことばの起源を探る』(マイケル・トマセロ)はこちら
「編集かあさん、とうさんの虎の巻」棚より
『あそんでまなぶ わたしとせかい』
(佐治 晴夫・勝間田 明子・細田 直哉 著,みらい)
『想像力を触発する教育』
(キエラン・イーガン著,北大路書房)
絵本いろいろ
「宇宙」本棚の前で
松井 路代
編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩みQ&Aまで。 […]
編集かあさんvol.53 社会の縁側で飛び跳ねる【82感門】DAY2
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]
編集かあさんvol.52 喧嘩するならアナキズム【82感門】DAY1
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]
校長に本を贈る 松岡正剛校長に本を贈ったことがある。言い出したのは当時小学校4年生だった長男である。 学校に行けないためにありあまる時間を、遊ぶこと、中でも植物を育てることと、ゲッチョ先生こと盛口満さんの本を読む […]
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩みQ&Aまで。 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。