イシスをDAN ZENにする7人【iGen005】梅澤奈央 獲物はイジって逃さない 言葉フェチの人気記者

2021/10/11(月)09:14
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■イシスをDAN ZENにする iGenセブン

 

松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆がいる。

その活躍は目覚ましく、師範講義遊刊エディストエディットツアーなど編集学校のあちこちで頭角を現し、新しいメディエーションの方法を築き始めている。そんなiGenとは一体何者なのか? 

 

青春時代をポケベルとプリクラとルーズソックスで過ごしたロスジェネ世代の、感門之盟タブロイド紙「EditorShip」編集長 後藤由加里がiGenたちが日頃感じていることから、編集学校のこれからを訊いた。

遊刊エディスト紙上でも、7回に分けて特別転載してお届けする。

 

▲イシスのiGenは、千夜千冊1764夜『ホモ・デジタリスの時代』に登場した。

 

シリーズiGen、5人目はこの方。


iGen No.005 梅澤奈央47[守]近大番、46[破]番記者、35[花]錬成師範)

 

獲物を見つけたら逃さないエディスト人気記者。ターゲットはいじり倒すが愛情を添えることを忘れない。うめこに書かれたら一丁前のイシスエディター。


生誕年:1989年
編集学校歴:

<学衆として>

39[守]千里チャクラ教室(山根尚子師範代/猿子修司師範)

39[破]道草むくどり教室(丸洋子師範代/浅羽登志也師範)

29[花]やまぶき道場(廣瀬良二花伝師範)

 

<指導ロールとして>

42[守]はじかみレモン教室(森井一徳師範)
42[破]はじかみレモン教室(植田フサ子師範)

立正佼成会00期[縁]たわむれ真珠教室(井田昌彦師範)

44[守]・45[守]・47[守]

35[花]錬成師範

編集力チェック師範代(2020/6〜)

 

Q1.密かにこだわっているフェチな雑品は?
iPhoneSE(第一世代)。片手で握れる4インチ。これぞスマホの最適解。側面のエッジと背面のテクスチャが甘美。それを覆うカバーなぞ、野生動物に着せる服ほど罪深い。2013年iPhone5時代から愛用、現在4台目。

Q2.家から最寄り駅の間でなぜかどうしても気になっちゃうことは?
広告や張り紙の文句。「私この町大好きです」という市会議員の無意味な告白。「美人お断り」と浮かれる焼き鳥屋。その店先に、4度目の緊急事態宣言で出現した「日本よ、未来を見せてくれ」という走り書き。

Q3.『情報の歴史21』で自分の生誕年以降の歴象で一番注目しているものは?
2016年、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の赤大文字での掲載。Twitterで騒がれたpixiv漫画。発表数日後、ひとり暮らしの台所に座りこみスマホで読んだ。生きづらさというテーマゆえ、日陰でのみ語られる本だった。

Q4.編集学校でこれまでに誰かに言われて印象に残った一言は?
「高校球児は笑わないですから」(林朝恵番匠、当時)42守師範代のとき、黙々とした教室模様に悩んだ。伝習座で打ち明けたときの一言。「私語がない=楽しんでいない」という等式が崩され、新たな物語が生まれた瞬間。

Q5.編集学校で新しい講座やプロジェクトを立ち上げるなら?
知文術実践講座。これさえあればなんでも書ける。3箇所引用に見方づけ、モード擬きと情報追加。ポッと出て、ニューワードをひねり、オシリを締めれば文句なし。感想文からクラファン告知文まで、自在な文体編集力が鍛えられるはず。


 

■iGen梅子をもっと知るなら

 

バンキシャは見た!イシスDANZEN 五人衆【77感門】/福田容子

相槌と藤井聡太と卓袱台と――46[破]伝習座レポート/角山祥道

破に番記者ウメ子あり!イシスの歴史を展く新ロール/吉村堅樹

これを読めば[破]がわかる! 松岡正剛のシゴト術を学ぶイシス編集学校[破]コースとは/梅澤奈央

司会ひとりで大フィーバー!林頭吉村の鼻息で吹き飛んだモノとは【75感門】/梅澤奈央

 

 

■シリーズiGen〜イシスをDAN ZENにする7名〜 

 

001:穂積晴明 外郎売りからDJまで 多芸多才のデザイナー

002:中村麻人 数理モデルを脇差に 解析フェチの編集侍 

003:梅澤光由 全身義体を夢見る エディトリアルジャズピアニスト

004:網口渓太 関西弁のミク太郎 憧れ力で起動する編集少年

005:梅澤奈央 獲物はイジって逃さない 言葉フェチの人気記者

006:加藤めぐみ AI疑惑の超絶アーチスト 謎めく21世紀の女

007:上杉公志 ピアノ奏でる エディストの貴公子

 

iGenロゴデザイン:穂積晴明

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。