出世魚・ホンゴジラ・P1グランプリ(編集かあさん家)【77感門】

2021/09/05(日)18:54
img JUSTedit

 感門之盟2日目は午前11時開始。“かあさん”は今日も感門之盟にオンライン参加。お昼ご飯もブレイクアウトタイムにあわせてである。
 生シンセサイザーの出世魚教室命名コーナー、「これって何?」と長女(8)にずばり聞かれる。学校の教室といえば〇年〇組だけど、イシス編集学校では師範代一人ずつ教室名がちがうんだよと答える。
 「アイドル・ママ教室」が「アイドルそのママ教室」へ。「柄々八犬伝教室」が「レディ・ガラ教室」へ。言葉の新たな「相」が次々に見えてくる愉快さ、痛快さが幼な心を惹きつける。場に弾むワクワク感が「出世魚」という初めて知った概念の理解を促進するということをあらためて知る。

長島順子師範代の出世魚模様

 大阪の丸善ジュンク堂からのエディションフェア生中継では、何度も連呼された「ちまつり」や「いっき」という言葉をつい口真似していた。意味もわからずというのがおもしろくもおそろしい。


 そして「24時間働けますか?」リゲインのCMから始まったP-1グランプリ。2007年生まれ長男(13)のカーソルが動く。
 RPGを擬いた発酵クエスト、クイズに苦戦。入間市が刷り込まれた東京イルマニア博物館、かぶりつきで応援する“かあさん”に、子どもたち巻き込まれ、一緒にお題も考えた。「人間の反対は?」、長女の即答は「食べ物」。長男は「岩」と答えた後、「もしかして入間なのかも?」。チャットに書き込む。チャットの答えも読む。

ジャイアン対角線教室・角山祥道師範代


 長男のイチオシは、うっすら聞いた事があるけれどその正体がわからなくて気になっている「バブル」のモードに触れることができた「ニッポン吟醸蔵」だった。グランプリは「東京イルマニア博物館」だったが、ほかの2チームのプレゼン、そして全体のしつらえがもたらしたものも大きかった。


P1グランプリ


アイキャッチ画像 大阪から「ちまつり!」大音美弥子冊匠

 

  • 松井 路代

    編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。

  • 編集かあさんvol.54「おおきなかぶ」の舞台裏

    「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩みQ&Aまで。 […]

  • 【Archive】編集かあさんコレクション「月日星々」2025/4/25更新

    「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る、編集かあさんシリーズ。 庭で、街で、部屋で、本棚の前で、 子供たちの遊びを、海よりも広い心で受け止める方法の奮闘記。 2024年10月29日更新 【Arc […]

  • 編集かあさんvol.53 社会の縁側で飛び跳ねる【82感門】DAY2

      「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]

  • 編集かあさんvol.52 喧嘩するならアナキズム【82感門】DAY1

      「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]

  • 【追悼・松岡正剛】「たくさんの生きものと遊んでください。」

    校長に本を贈る   松岡正剛校長に本を贈ったことがある。言い出したのは当時小学校4年生だった長男である。  学校に行けないためにありあまる時間を、遊ぶこと、中でも植物を育てることと、ゲッチョ先生こと盛口満さんの本を読む […]

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。