この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

飛び出してきたのは師範代。グッチ金輪際教室の関口泰由だった。
「47守のみなさんが全員集合すると思うだけで
なんだかワクワクいたします」
5月20日にオープンした47[守]別院。番匠の景山和浩による開門挨拶の37分後だった。同じく守の番匠を務める石井梨香の挨拶はまだ終わっていない。学衆は182人、師範代21人、師範10人、そして学輪番匠が参加するラウンジの始まりに、興奮が抑えられなかったのだ。
47[守]別院のテーマは広場。その広場をアイコンの星空が照らしている。出会いあり、対話あり、お祭りあり。200人を超す大ラウンジが真夏の編集稽古をますますワクワクさせていく。
あらためて47守の21教室と担当師範代を、師範チームごとに紹介する。
イシス編集学校47[守]・教室名とチーム
◆井ノ上裕二師範
◇皆川 滋師範代 谷中エッチング教室
◇清水幸江師範代 一客一亭教室
◆梅澤光由師範
◇柳瀬浩之師範代 ジャイキリ魔球教室
◇田中 香師範代 縞々BPT教室
◆齋藤幸三師範
◇中村慧太師範代 どんでんコマンド教室
◇竹川智子師範代 カンブリア一群教室
◆武田英裕師範
◇関口泰由師範代 グッチ金輪際教室
◇北條玲子師範代 ピアソラよろしく教室
◆中村麻人師範
◇長島順子師範代 柄々八犬伝教室
◇中原洋子師範代 アレンジ万端教室 ※
◆三國紹恵師範
◇佐藤健太郎師範代 「象」徴ドミトリー教室
◇堀田幸義師範代 セッケン時空屋教室
◆三津田恵子師範
◇真武信一師範代 混合ポリローグ教室 ※
◇桑田惇平師範代 極性アンバンドル教室
◇稲垣景子師範代 オブザぶとん教室
◆吉居奈々師範
◇西宮牧人師範代 カンテ・ホンド教室
◇下田富美子師範代 本達ビードロ教室
◆若林牧子師範
◇阿久津健師範代 そこそこノンブル教室 ※
◇赤木美子師範代 近々ワンダー教室
◆渡辺恒久師範
◇新井和奈師範代 アイドル・ママ教室
◇圓尾友理師範代 妖精アスリート教室
(※は5月24日開講の速修コース教室)
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
「世界と自分についての見方」を劇的に変えよーー54[守]開講
開講メッセージ『いざ、いまこそのインタースコアを!』が、全20教室に届けられた。2024年10月28日正午。これまで松岡正剛校長の筆だったが、今期から田中優子学長からとなった。松岡校長の思いを受け継ぐタイトルは以前のま […]
普通の自己紹介では始まらない。なにしろ近畿大学×イシス編集学校のタッグ。挨拶代わりにお題が出る。「部屋にあるとっておきの3つをあげてください」。53[守]開講日恒例の交流会は、一風変わった自己紹介から始まった。少しだけ […]
近大生、いざ番ボー!ー52[守]近大景山組ドキュメント(3)
守護神の如くいつだって[守]稽古の現場に張っているのが52[守]で番匠を務める景山和浩だ。秘めたる涙もろさと機を逃さぬ俊敏さを武器に、近大生の編集稽古ドキュメントを連載し、エディストを席巻しようと目論んでいる。第3回 […]
近大生 うなぎのぼりの回答を!-52[守]景山組ドキュメント(2)
守護神の如くいつだって[守]稽古の現場に張っているのが52[守]で番匠を務める景山和浩だ。秘めたる涙もろさと機を逃さぬ俊敏さを武器に、近大生の編集稽古ドキュメントを連載し、エディストを席巻しようと目論んでいる。第2回は […]
近大生、目指すは「アレ」や-52[守]景山組ドキュメント(1)
守護神の如くいつだって守稽古の現場に張っているのが52[守]で番匠を務める景山和浩だ。秘めたる涙もろさと機を逃さぬ俊敏さを武器に、近大生の編集稽古ドキュメントを連載し、エディスト紙上を席巻しようと目論んでいる。第1回は […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。