できたてホヤホヤ『情報の歴史21』が校長の手に!

2021/04/03(土)00:00
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  1.  ほんとにできるの? いつになったらできるの? 年末って言ってなかったっけ? できないんじゃないの? たくさんの叱咤激励の声に支えられながら、『情報の歴史21』が完成、いやとうとう刷り上がった。

     編集長の吉村、制作の田川、デザイナーの穂積は届いたばかりの60冊の『情報の歴史21』を開封し、その色のりや紙の質感、断裁のずれなどがないかをチェック。まずは大きな瑕疵がないことに胸をなでおろした。
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  3.  そうなると、次は校長への献上という儀式?である。3人揃って恭しく、校長の部屋にうかがい、直接手渡すと「おおーついに」と一声。サングラスの下で校長の目も細くなったはずである。しかし、手放しで褒めないのが校長なのである。ちょっとキュッキュッとページをめくると音が鳴るなあ、カバーが滑るか、赤の見出しが多すぎない、前の時と見出しの黄色の色がちょっと違わないか、と矢継ぎ早に校長からは指摘がくる。あの、校長もうこれは刷り直しは。あ、そうか、はいはい、ご苦労様。ということで無事、『情報の歴史21』は納品された。
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  5.  先行予約者には4月7日から順次配送される。来週末には『情報の歴史21』がそれぞれの家庭、職場に届くことになる。

 

『情報の歴史21』予約はこちらから!

 

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。