この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

NPOは地域や社会をデザインする存在である。
そのデザインのためには「編集」という方法が必要である。
一見、NPOにとっての「編集」といえば会報誌やSNSなどでの情報発信のためのものと思いがちです。でも、NPOに必要とされる「編集」とは、地域や社会の状況を捉え、世の中をより良くしていくためのものです。
20年以上に渡って編集の方法を伝えてきたイシス編集学校が主宰し、全国各地でオンライン開催される「ISIS FESTA エディットツアースペシャル 2021春」で、NPO向けの特別バージョンが開催されます。
NPOといえば、地域や社会の状況を把握し、課題を抱えている人のニーズに寄り添った活動を展開しています。ここに、情報を収集し、物事の見方を変えて、解決方法を探るという編集が行なわれます。編集という視点から、NPO活動を紐解きます。
今回は、NPOセクターで活躍するイシス編集学校の師範代たちが編集ナビゲーターとしてオンライン・ツアーをご案内します。ゲームのような編集ワークで、「NPO編集のひみつ」を体感してみませんか?
NPOの編集の秘密を体験できる機会です。ぜひご参加ください!
(記事執筆:山田泰久)
■日時:2021年4月8日(木)19:30~21:00
■会場:Zoom(お申し込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします)
■参加費:1,100円(税込)
■定員:先着12名様
■出演:山田泰久・菅野祥子 ・ 佐藤玲子・ 野曽原誉枝・衣笠純子
■お申し込みはコチラ
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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2024年8月、松岡正剛が静かにこの世を去りました。 その直前まで松岡校長は、生涯一編集者というモットーを貫き、本を読み、言葉を編み、問いを投げかけ続けていました。 さまざまなジャンルのアーティストと親交を深めてきた […]
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。