この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

感門は休憩時間も見逃せない!
3月13日(土)、14日(日)の2DAYSで行われる第75回感門之盟、休憩時間にイシス初、オリジナルCMが流れる。製作したのは師範、師範代、局長、支所組長ら総勢9名。全員CM製作のアマチュアだ。2月初めに林朝恵(34[花]師範)は CM映像編集部を立ち上げた。声かけしたのは、イシスのイベントを裏から支所から支えるメンバーたち。映像製作経験者も未経験者も関係なく、企画から編集、監督まで全てを担ってもらった。
納期は3月の初め、1ヶ月しかないというムチャブリに、困惑しながらも全員が見事に応じ、依頼していた10作品を大きく超え、多種多様なCM31作品が誕生した。
全てのCMをご覧になれるのは感門参加者だけですが、
全作品のリストはここにズラッとご披露します。
※この記事の最後にCM1本視聴できます。
◆企画・監督:中野由紀昌(組長)
九天玄氣組「千夜千冊の九州人もどき」篇
◆企画・監督:小島伸吾(組長・座長)
面影座「うたかたの国・名古屋 詩人」篇
◆企画・監督:後藤由加里(師範)
EDITOR SHIP「キョウドクセイゴオズ32shot」篇
◆企画・監督:中島麗(師範代)
イシス&遊刊エディスト「スクープ」篇
◆企画・監督:武田英裕(師範)
感門団1「たくさんのロール」篇
感門団2「たくさんの食事」篇
感門団3「たくさんの笑顔」篇
感門団4「たくさんの水」篇
◆企画・監督:林朝恵(師範)
破「セイゴオ仕事術」篇
花1「教室名発表・大学生」篇
花2「教室名発表・師範」篇
花3「教室名発表・オールスター」篇
◆企画・監督:森本研二(師範代)
アニメーション:池田かつみ(師範代)
メクリ1「型に沿って読書する」篇
メクリ2「共読ナビゲーター」篇
メクリ3「キーワードにマーキング」篇
メクリ4「インプットからアウトプットへ」篇
◆企画・監督:佐々木千佳(局長)
編集・監督:池田かつみ(師範代)
子ども編集学校1「気球」篇
子ども編集学校2「うぐいす」篇
子ども編集学校3「くじら」篇
◆編集:池田かつみ(師範代)
企画・撮影:寺田充宏(師範)
イシス風呂敷「ジャパンエディット寺田」篇
◆企画・監督:池田かつみ(師範代)
輪読座「心構え」篇
エディットツアー1「全国」篇
エディットツアー2「花伝」篇
裏方募集1「カメラマン01・森本」篇
裏方募集2「フロアD・中島」篇
裏方募集3「マイクD・中村」篇
裏方募集4「カメラマン02・西村」篇
裏方募集5「PA・寺平」篇
裏方募集6「AD・武田」篇
裏方募集7「ZoomOP・衣笠」篇
裏方募集8「スイッチャー・小森」篇
イシス&遊刊エディスト「スクープ」篇
Directed by 中島麗(師範代)
林朝恵
編集的先達:ウディ・アレン。「あいだ」と「らしさ」の相互編集の達人、くすぐりポイントを見つけるとニヤリと笑う。NYへ映画留学後、千人の外国人講師の人事に。花伝所の花目付、倶楽部撮家で撮影・編集とマルチロールで進行中。
通りを歩けば紫陽花を見かける季節がやってきた。 土の酸性度によって色が変わるこの花は、現在進行形で変化を続ける入伝生の姿にも重なる。 6月になり錬成期間に入った入伝生は師範代になりきって指南を書きまくる日々 […]
写真仲間求む!編集術でカメラと戯れる【倶楽部撮家】が多読アレゴリアにやってきた
「写真×編集」する倶楽部 写真に特化したクラブがついに多読アレゴリアでオープンします。クラブ名は「倶楽部撮家」。名付け親は松岡正剛校長です。 編集を人生する。撮影を人生する。カメラさえあればどなたでも参加可能です。プ […]
【劇団こまつ座】2度観ても笑撃、井上ひさしの『太鼓たたいて笛ふいて』
こういう作品は何度でも見たくなる。この物語を生きる人たちといつまでも茶の間で笑い続けたくなる。 2024年11月初旬、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、井上ひさしの戯曲『太鼓たたいて笛ふいて』 […]
本楼にある黒いソファを移動して、その脇に求龍堂の『千夜千冊』と角川の『千夜千冊エディション』を並べて松岡さんを迎えた。2度目の肺癌で入院する直前の2021年4月初旬、急遽、オンランイベント「千夜千冊の秘密」で語り切れなか […]
ミームとは一体なんだろうか。 編集学校でよく登場するこの言葉を松岡正剛校長は「意伝子」と訳しているが、何がどう伝承されているのかは漠然としている。 「お題ー回答ー指南」というテキストベースの編集稽古をしている中で一体なに […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。