ISIS 20周年師範代リレー[第12期 平山智史 ビジネスを再編集する国際派]

2021/02/20(土)10:06
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12期平山智史師範代

2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月に20周年を迎えた。第45期の師範代までを、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

◇◇◇

 

世の中はデジタル化の流れが加速真っただ中の2005年。ブログやSNSなどのコミュニケーションが登場しはじめました。「ココログ」、「アメブロ」、「mixi」、「GREE」などがサービスを開始し、総会員数は2500万人超となりました。アメリカでは、ティム・オライリーが「Web2.0」を提唱し、情報の「双方向化」の流れが生まれはじめた時期でした。

2005年といえば、編集学校では4月24日に第1期花伝所が開講された年にあたります。平山智史師範代は、この新設花伝所コースで5週間の学びを終えてすぐに、12期[守]で初登板しました。当初SONYで経営企画室に在籍のビジネスマン師範代で、随一の国際派。師範の際に、師範代へ手渡す感門表(修了証)を英語で作成したことは印象深い記憶です。平山師範代は、日本を代表するメーカーでデジタル化を目のあたりにする中で、業界の組み換え・再編集を一身に感じながら、編集学校に関わりました。編集学校の活躍がこれからの日本経済の希望になると早々に確信していたおひとりです。

 

◎師範代メッセージ◎


 

>あのときメッセージ>

右も左もまだ怪しかった私が13名の学衆さんを抱え「ツボ三里サプリ教室」を開始したのは2005年7月。野口聡一さんが国際宇宙ステーションに旅立つのが眩しかった。郵政解散の余波が残る11月、ヨチヨチ師範代だったのに多くの卒門者が。胸を撫でつつ嬉しかった。

 

>これからメッセージ>

イシスでは探知力が鍛えられます。何が本物かを探知する力が大切な時代になりましたね。編集学校から、日本をそして世界を救う英知をこれからもどんどん輩出してください。

 

ツボ三里サプリ教室 平山智史


 

●あの日!あの時!千夜千冊!●

◎100年を綴った米田屋銀座ドキュメンタリー

1055夜:柴田和子『銀座の米田屋洋服店』

... 2005年08月22日

⦿13年後、『千夜千冊エディション 情報生命』第3章 創発するシステムに収録

1063夜:ウンベルト・マトゥラーナ&フランシスコ・ヴァレラ『オートポイエーシス』

... 2005年10月07日

〇“脳がアナロジーを担当すべきところを機械がテクノロジーで代替してしまったのだ”

1064夜:ポール・ヴィリリオ『情報化爆弾』

... 2005年10月11日

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

  • ISIS co-mission (イシス編集学校アドバイザリー・ボード)

    イシス・コミッション DO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]

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    芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]

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    この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]

  • 水無月

    イシスDO-SAY 2025年6月

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。