ISIS 20周年師範代リレー[第11期伊藤真由美 指南とは学衆をいきいきとさせるもの]

2021/01/25(月)10:28
img CASTedit

2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、6月に20周年を迎えた。第45期の師範代までを、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

◇◇◇

 

ロンドンなど世界各地でテロが相次いだ2005年。国内が愛知万博「愛・地球博」で沸く中、11期の師範代には、高橋秀元、田中俊明、赤羽卓美、森由佳、森美樹、そして伊藤真由美が立ちました。その後も編集学校を牽引する顔ぶれです。伊藤、森由佳は守番匠となり、田中、森美樹は破番匠に登板し『物語編集術』の出版にも尽力。そして、赤羽は[遊]物語講座を、高橋は輪読座を立ち上げ、方法を伝える師として南を指し続けています。

11期師範代は同期の結束も強く、感門之盟では学林局スタッフに師範代から感門表を贈るほどでもありました。

伊藤真由美師範代は学衆をいきいきとさせる指南が定評で、守番匠となった時も師範代が頑張れるように励まし、持ち前の懐の広さで学びの場を支え続けました。のち、2012年の大感門では司会として華を添えた名匠です。

◎師範代メッセージ◎


 

>あのときメッセージ>

クールビズがネクタイ族の襟元を緩めた2005年。11期では冬も短パン自主クールビズな赤羽卓美師範代をはじめ、自由で飄々とした面々が風通しの良い場を共有していました。師範代皆で企画した「ゆる汁」。冨澤学匠のニコニコ全開笑顔の記憶が宝物です。

 

>これからメッセージ>

15年経ってもジワジワ効いてるイシスの学び。これからもますます仲間が増えますように!

 

葉脈のびナビ教室 伊藤真由美


 

●あの日!あの時!千夜千冊!●

⦿方法の魂は分節に向かう

1035夜

パウル・クレー『造形思考』

2005年05月13日

◎「いま、血を流しているところなのよ、パパ」

1040夜

倉橋由美子『聖少女』

2005年05月25日

○必読!見方のサイエンス

1043夜

エルヴィン・シュレディンガー『生命とは何か』

2005年06月03日

Designed by 穂積晴明

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。