土壇場の新師範代!奴が[破]に帰ってきた!

2019/10/01(火)16:53
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 びーーーっくり。負けました。
 
 急遽、土壇場で決まった新師範代のコメントである。その人は、現在離退院まであとわずか、火元組別番の福田容子師範だ。
 
「ふくよ」の愛称で呼ばれる福田容子といえば、『インタースコア』、学校案内、NARASIAQの編集にも携わり、破師範を何期も歴任。松岡正剛校長に「イシスには、あと7人のふくよがほしい」と言わしめた編集アスリート。
 
 しかし、彼女ほどのラディカルな編集女傑にも離真っ最中でのタイミングは驚きだったようだ。破の学衆人数が予想外に伸び、師範代のアサインが必要になった。伝習座も終わったこの時機で依頼し、引き受けられる器量と度量と度胸がある人と言えば、それほどはいない。アサインに声がけをした八田英子律師からの「学林局から福田さんの師範代再登板に20票入っています」という言葉で福田は観念した。ちなみに学林局は総勢5名である。
 
 「ほんとうに強力な助っ人です」と、新師範代アサインにやきもきしていた、原田淳子学匠もラグビーのマイケル・リーチ主将を試合に投入できたような喜びようだ。離の退院式(11月9日)翌日がアリスとテレス賞の締切という、過密日程を福田がこぼすと、「大丈夫です(笑)」と律師は笑顔のメール一言で切り返した。
 八田律師からのギリギリchopを受けとめたB’zファン福田容子のultra soul。今季の破にラディカルな編集工学の風がBLOWIN’するのは間違いない。
  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。