ニューヨークの夜明けまで 32[花]師範ボード会議

2019/09/25(水)10:51
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 9月22日、豪徳寺イシス館2階の学林堂に、32[花]の花伝師範・錬成師範が集まった。2週連続の打ち合わせだ。福岡・大阪・ニューヨーク(NYC)在住の錬成師範もZOOMで参加した。

 

 31[花]から着手した道場演習プログラム「花伝式目(5M)」のブラッシュアップもいよいよ大詰め。各自改編案をもちより、式目の全体構成、タームの一語一句を点検していく。

 

 気がつけば、休憩1回を挟んで7時間の長丁場となったが、師範たちは3A(アフォーダンス・アナロジー・アブダクション)を発揮して議論に没頭。意見を交わし合い、結び目をつくるように構成と言葉の着地点を決めていく。

 

 いったん目処がついた。いつの間にか窓から見える空は真っ黒に染まっていた。NYCでは夜が明けた。




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第32回ISIS花伝所は10月26日午後からの入伝式で開講。

先駆けて、9月30日からはプレワークがスタートする。

受講を希望している方は、お急ぎください!

 


<第32回 ISIS花伝所>
■期間:2019年10月26日(土)~ 12月15日(日)

 

■受講スケジュール(*=リアルセミナー/於:編集工学研究所)
     

   プレワーク : 9月30日(月)~10月22日(火)
  *入伝式   :10月26日(土)13:00~20:00
   式目演習  :10月27日(日)~12月15日(日)
   演習キャンプ:12月21日・22日(土・日)
  *花伝敢談儀 :2020年1月25日(土)13:00~20:00
      
   詳細
    https://es.isis.ne.jp/course/kaden


    ▼第32回 ISIS花伝所 申込URL
    https://shop.eel.co.jp/products/detail/112

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  • 田中晶子

    徹夜明けのスタッフに味噌汁を、停滞した会議に和菓子を。そこにはいつも微笑むイシス一やさしい花伝所長の姿があった。太極拳に義太夫と編集道と稽古道の精進に余念がない。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。