新生ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]キックオフ 10shot

2020/08/24(月)07:27 img
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 ”ハイパー”が生まれ変わる。

 

 15年続いたハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]は、4月の15期最終講をもって一区切りを迎えた。2020年からHyper-Editing Platform [AIDA]として立ち上がり「次世代リーダーのための学びの場」のみに留まらず「知のプラットフォーム」として社会で機能することを目指していく。

 

 塾長は座長として立つ。AIDAボードメンバーには各界の有識者を講師陣として迎え、新たなロール「間匠」も誕生。イシス編集学校の師範・師範代も様々な形でプロジェクトに関わることとなる。

 

 8月20日にキックオフミーティングが行われ、オールスタッフが顔を揃えた。新生[AIDA]を引っ張っていく主要メンバーを10shotでお届けします。

 

 

●全体統括:安藤昭子

「編集工学を全面化し、編集によって世界を見ることはAIDAのカマエとして絶必」これまでの変遷とここからの構想をメンバーに発表する全体統括 安藤昭子。

 

●間組統括:吉村堅樹

「方法と世界知をどう重ねていくか一緒に考えていきたい」学びのプログラムを進める指導陣・間組(あいだぐみ)を率いる吉村林頭。編集学校の先鋭もAIDA師範代としてイシス式方法知を注いでいく。

 

●間匠:奥本英宏、福元邦雄

師範的ポジションの幹事を任されている頼もしき”ふたもと”の紳士。この度「間匠(ましょう)」というどこにもない新たなアブダクティブロールを掲げて、座を引き上げる。

 

●テクニカルディレクター:小森康仁

「リアルとオンラインのソーシャルディスタンスをどう縮めていくか」オン・オフラインの間を繋ぐハイブリッドなメディエーション、最高のリモートシステムに挑むテクニカルチームを率いる小森康仁。

 

●マネジメント・司会:佐々木千佳

「兼ねてから松岡座長とみなさんが仕事をする現場をできるだけたくさん作りたいと思ってきた。編集学校のみなさんも混ぜて今回AIDAが立ち上がったことに20周年の節目の意味も感じる」毎期司会を務め、誰よりも長くハイパーに関わってきた佐々木千佳局長。

 

●メディアチームリーダー:橋本英人

コンテンツのメディア化も[AIDA]の新しいチャレンジとなる。「問いがここから生まれ、蓄積されて、ハイパーリンク状態となり社会に還元していくようなメディアを目指していきたい」8月に編集工学研究所から出版された『探求型読書』(クロスメディア・パブリッシング)の執筆も担当した橋本英人。

 

●座長:松岡正剛

「これまでたくさんの著書を書こうと、編集学校の校長になろうと、大学の教授になろうと、自分の中のソーシャルディスタンスを作ってきた。本を書くときに一番みんなが届かないところから書きたくて『ルナティックス』『フラジャイル』『花鳥風月の科学』『外は、良寛。』など出してきた」

 

僕は簡単に社会化できない、メディアにならない、シンボルにならないと一定の距離を保ってきたが、僕自身の中で近づいてくる足音を感じ始めた。インターネット、SNSの登場で何かが遅ればせになる前に社会化を図り、出したのが『インタースコア』。編集的社会像をもう少し出そう、いろんな人と組み合わさってやろう。その際全部アイダだけをとっていこうと始まったのがハイパーであった。

 

「座長としてみんながどこまでやるかにディペンドしたい」

座長からハイパーのこれまでとここからを受け、メンバーはそれぞれのロールで静かに気持ちをたぎらせていく。

 

 Hyper-Editing Platform [AIDA]は10月開講を迎える。

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。